面白そうな映画が何本かあるが、睡魔に負ける。ふと目が覚めると、ビデオサービスが停止している。しかたなく将棋を起動して勝ったり負けたりしていると、これも停止。アナウンスが流れる。「復旧に20分かかります」 どうやってその20分という数字を計算したんだ? と思いながら再び睡眠に落ちる。
機内で検疫質問書が配られる。「アメリカ・メキシコに滞在したか、滞在した人との接触はありましたか?」 来た。正直に書く。「…咳…などの症状はありますか?」 出国前からだが、のどの調子が悪い。正直に書く。
入国審査前に、いよいよ健康チェックが入る。岩下君には「我々がどこかに連れて行かれたら、待たずに入国するように」と言い含めておいた。担当の女性に「この内容ですと、一度検診を受けていただきます」と別室に誘導される。が、部屋では、体温計測で平熱だったので、簡単な問診でなんとか解放された。(前からいた男性は、我々の後も留め置かれていた)
検疫後は、検疫部屋に忘れた手帳もすぐ手元に戻り、今年の遠征は無事終了した。